2017年11月20日月曜日

シミュレーションの心得①

 あっという間に年末モードですね。秋を見逃したizumiです。

 先日、字幕を担当した作品のシミュレーションに立ち会ってきました。シミュレーションとは劇場公開される作品の場合に行われる作業で、実際にスクリーンや大画面で映像を見て、字幕の流れや位置を確認します。たいてい翻訳会社や制作会社、配給会社の担当者も立ち会って字幕をチェックするため、その場で質問されたり代案を求められることも多く、翻訳者はドキドキ…時にはサンドバッグになる覚悟で挑むわけです。

 シミュレーションのたびに何か課題が見つかるのですが、今回は尺と字数のバランスでした。テレビの画面ならひと目で読める字幕も、劇場のスクリーンでは左から右へ目線を動かさなければ読めません。そのせいで映像に集中できないこともあり、劇場用の字幕を作る時は字数を少なめにします。今回も意識していたのですが、まだまだ甘かった…。長ゼリフが続くシーンでは読み切れなかったり、読むのに疲れてしまったり。担当の方の指摘で、かなりバッサリと減らしました。

 尺と字数のバランスは本当に難しい!私は何度も見直して訳しているので、大きなスクリーンでも読めてしまう。字幕をチェックしてくれた担当者さんも、やっぱりある程度は読めてしまう。でも初見の方が読んでパッと字幕の意味が分からなければ、考えてるうちに次の字幕が出てしまうし、長い字幕が続くと消化不良でストレスになる。思い切って字幕を短くする勇気が必要だと痛感しました。

 そんな冷や汗もののシミュレーションですが、引きこもり字幕翻訳者にとって、お世話になってる担当者や普段お目にかかれないクライアントの方に会える貴重な機会。楽しみでもあります。なるべく足取り軽く帰れるようにしたいものです♪

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